こんにちは、日本全国の神社巡りをしている (_momomode_)です。
このブログでは、私が実際に参拝した神社の見どころ・御朱印情報を、
神社初心者の方でも理解できるよう、分かりやすく発信していきます!
今回ご紹介するのは、埼玉県入間市に鎮座する「出雲祝神社」です。 出雲祝神社は、日本武尊が東征時に小手指原に立ち寄り、天穂日命・天夷鳥命を祭祀したことが起源と伝えられています。 景行天皇の時代(71〜130年)に創建されたとされる長い歴史を持つ古い神社です。 出雲祝神社は、『延喜式神名帳』に記載されている武蔵國入間郡の「出雲伊波比神社」の延喜式内論社の1つです。他に毛呂山町の「出雲伊波比神社」所沢市の「物部天神社」川越市の「氷川神社」が候補に上がってますが、702年の棟札(むなふだ)には「伊都毛伊波比再造」と刻まれており、論社の中でも有力とされているようです。 延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう) 棟札(むなふだ) 702年「伊都毛伊波比再造 牟射志入間臣宇助 大寶二年壬寅九月廿九日」 現存する棟札に↑と記載があります。出雲祝神社が縁起式内社で間違いなさそうですね! アマテラスとスサノオが誓約のときに、アマテラスの勾玉から生まれた神様。 雨穂日命の子ども。雨穂日命と同じく、葦原の中津国から国譲りの使者として派遣されましたが、出雲国に染まり、住み着き、そのまま出雲国造及び土師氏らの祖神となりました。 武蔵国(現在の埼玉県)の初代国造(くにのみやつこ) 国造(くにのみやつこ) 出雲国と武蔵国(埼玉県)の間には、古代から深い縁があります。武蔵国一宮・氷川神社は、出雲族の兄多毛比命が武蔵国造となり、奉斎した神社とされています。 この辺のお話は「日本神話」を知っていると何倍も楽しくなります♡ 1828年に建立された一の鳥居。扁額には出雲祝神社の旧称「寄木宮」と書かれています。 鳥居の隙間から太陽に照らされた青空が覗く、なんとも神々しい写真が撮れました。 横に大きく、格子が特徴的な立派な社殿です。普段は無人なので鍵が掛かっていますが、中央の小さな穴からお賽銭を入れることができます。 ・ 西武池袋線「小手指駅」から『宮寺西行き』のバス(小手09)に乗車 日本神話を知っていると神社参拝が何倍も楽しくなります! Instagram、X でも神社・御朱印に関する情報を発信しています!
出雲祝神社が鎮座するのは電車の最寄駅(小手指駅)からバスで15分程の場所。境内も小さめで、普段は無人です。車を持ってない港区OLはアクセスするのも1日掛かり。周辺もコンビニやお店はほとんどありません。
しかし、日本神話考察大好き人間は、下調べをすればするほど「延喜式内論社説」や「出雲族と武蔵国の関係」などに興味が湧き、ずっと行きたくてうずうずしていました(笑)
「こんな神社もあるんだな〜」「日本神話って面白そう!」と興味を持ってもらえたら嬉しいです!御由緒
起源
延喜式内社?
927年にまとめられた『延喜式』の巻九・十のことで、当時朝廷から「官社」と認識されていた全国の神社一覧。 延喜式神名帳に記載された神社(式内社)は全国で2861社であり、その選定には政治色が強く反映されています。
建物の新築や修理を行った際に、その建物の繁栄と工事の安全を祈願して棟木や梁などに取り付ける札。
古い建物がいつ頃に建てられたものか、判断する手がかりになります。ご祭神
雨穂日命(あめのほひのみこと)
ホは「秀・穂」、ヒは「火」を意味し、「生命力が火のように燃え盛る秀でた稲穂」を表しています。
日本神話の『国譲り』にて、葦原の中津国から最初の使者として派遣されましたが、出雲国に染まり、住み着き、そのまま出雲国造及び土師氏らの祖神となりました。
現在の出雲大社の国造(くにのみやつこ)家の祖先は、遡ると雨穂日命に辿り着くと言われています。天夷鳥命(あめのひなとりのみこと)
兄多毛比命(えたもひのみこと)
大化の改新以前における世襲制の地方官。地方の豪族で、朝廷から任命されてその地方を統治していた人。出雲国と武蔵国の関係
また、埼玉県内には古代この地に移り住んだ出雲人が建てたとみられる式内出雲神社が2社あり、出雲大神や出雲国造の祖とされる天穂日命などを祀っています。氷川神社は県内に204社、出雲大神を祭る久伊豆(ひさいず)神社は54社、天穂日を祀る鷲宮(わしのみや)神社は60社もあり、出雲系神社の存在感がとても大きいです。
YouTubeに分かりやすい動画がたくさんあるのでおすすめです!境内
一の鳥居
江戸時代は「寄木宮」という名称だったそう。また、徳川家康から社領10石を寄進された御朱印状が残っています。
明治2年に社名が「出雲祝神社」になりました。二の鳥居
社殿
神額・社号碑
御朱印
アクセス
最寄り駅
「JA宮寺支店」で下車して徒歩10分地図
私は中田敦彦さんの『YouTube大学』で日本神話や日本の歴史を勉強しています。おすすめです!
皆さんも是非、出雲祝神社に足を運んでみてください!